この記事ではPMP受験申請手続きの流れを説明します。
申請は米国PMI公式サイトから行います。実際の申請フォーム画面とともに分かりやすく解説していますので、この記事を参考にすれば、迷わずサクッと登録が完了できますよ♪
PMP受験申請のための事前準備
受験申請の前に、下記3点の事前準備が必要となります。
- 35時間の公式研修を修了する
- PM(プロジェクトマネジメント)実務経験を整理する
- PMIアカウントを作成する
「まだ対応していないよ」という方は、下記の記事を参考にして準備してくださいね!
PMP受験申請の流れ
申請のための事前準備が終わったら、さっそくPMI公式サイトから申請登録を行います。申請の大まかな流れは以下の通りです。
受験申請の大まかな流れ
- 米国PMI公式サイトの申請フォームにアクセスする
- 学歴を登録する
- 35時間の公式研修情報を登録する
- PM実務経験を登録する
- 受験者の詳細情報を登録する
PMP受験申請手順
前置きが長くなりましたが、ここから実際の受験申請手順を説明していきますね!
米国PMI公式サイトの申請フォームにアクセスする
米国PMI公式サイト(https://www.pmi.org/)にアクセスします。
「Certifications」メニュー内の「Project Management Professional (PMP)®」をクリック。
「APPLY NOW FOR YOUR PMP」をクリックして受験申請を開始。
⇒PMP® Applicationページが開きますので、あらかじめ準備しておいた情報を入力していきます。
学歴(Academic Education)を登録する
*は必須項目です。
- Highest Level of Education *(最終学歴)
High School Diroma(高校)
Associates Decree(短大)
Bachelor Degree(大学(学士号))
Masters Degree(大学(修士号))
Doctorate(大学(博士号)) - Years Attended *(在学年数)
- Country of Institution *(教育機関の国)
- Name of Institution *(教育機関名)
- Field of Study *(専攻)
Accounting(会計)
Aerospace Engineering(航空宇宙工学)
Business(ビジネス)
Business Administration(経営学)
Civil Engineering(土木工学)
Communications(コミュニケーション学)
Computer Science(情報科学)
Construction(建築)
Decision Sciences(意思決定科学)
Economics(経済)
Education(教育)
Engineering(工学)
Engineering Management(経営工学)
Finance(ファイナンス)
Healthcare(健康管理)
Human Resources(人事)
Industrial Engineering(インダストリアル・エンジニアリング)
Information systems(情報システム)
Information Technology(情報技術)
Liberal Arts(リベラルアート)
Management(マネジメント)
Marketing(マーケティング)
Mathematics(数学)
Operations(オペレーション)
Other(その他)
Project Management(プロジェクト管理)
Science(理学)
Software(ソフトウェア)
Supply Chain(サプライチェーン) - 「Save Education」をクリックして保存
35時間の公式研修(Professional Education)情報を登録する
*は必須項目です。
- Course Title *(コース名)
- Provider Name *(プロバイダ)
- Course Dates *(コース日程)
- Qualifying Hours *(修了時間)
- 「Save Education」をクリックして保存
受験資格として求められる35時間を満たすと、画面右上の合計時間のところにチェックマークが表示されます。
⇒画面右下の「Continue to Experience」をクリックしてPM実務経験の登録へ。
PM実務経験(Experience)を登録する
各項目を入力し「Save Education」をクリックして保存します。
PM業務経験の登録方法については下記の記事で詳しく説明していますので、未読の方はご参考にしてくださいね!
受験資格として求められる時間数を満たすと、画面右上の合計時間のところにチェックマークが表示されます。
※必要時間数は最終学歴によって異なります。
- 高校卒:5 年/60 か月以上
- 大学卒:3 年/36 か月以上
- 大学院卒:2 年/24 か月以上
⇒PM経験の入力が終わったら、画面右下の「Continue to Exam Details」をクリックして試験詳細登録の登録へ。
受験者の詳細情報を登録する
受験者の情報を登録します。アカウント作成時に入力済みの項目が多いと思いますが、改めて確認し、誤りがないことを確認してくださいね。
- Address(住所):永住権のある住所を入力します。
- Name on Identification(身分証明書の名前):パスポートなどの身分証明書との一致を確認。
Name on Certificate(証明書の名前):PMP合格証書に記載したい名前。
- Email Address(メールアドレス)
- Phone Number(電話番号)
- Exam Location(受験地):受験する国名を選択
- Exam Accommodations(受験上の配慮について)
身体に障害があり、受験会場で特別な配慮が必要となる場合は「Yes(はい)」を選択します。
申請のためには、試験予約の前に、障害に関する情報および状態を詳細に説明した医師の診断書のコピーを提出する必要があります。
詳細については、PMPハンドブック「Exam Accommodations(受験上の配慮について)」をご覧ください。
- 「利用規約の確認」、「申請情報が正しいことの確認」が出来たら、2か所にチェックマークを入れます。
⇒「Submit Application」をクリックして申請書を提出する。
これでPMP受験申請は完了です!お疲れさまでした!!
受験申請後の流れ
受験申請後、5日程度でPMIから申請受理のメールが届きます(下図)。
このメールを受け取ってから1年間が受験資格期間となります。もし1回目で不合格だったとしても、受験資格期間内であれば、最大3回までチャレンジできます。
ちなみに、申請受理メール内に支払いボタンが表示されていますが、まだPMI会員登録していない方は、先にPMI会員になってからお支払いされることをお勧めします。
PMI会員になると受験料が割引になり、そちらの方がお得です。(別途受験費用についても記事にまとめたいと思っています。)
運が悪く監査(Audit)対象になってしまった場合は、上記メールの代わりに監査対応依頼のメールが届きます。
きちんと受験資格を満たしていれば慌てる必要はありませんので、以下の内容を参考にして、粛々と対応しましょう。
監査(Audit)とは
監査(Audit)とは、PMP受験申請に対するチェック機能のことです。
PMP受験時に申請する学歴・公式研修の完了・PM実務経験は基本的に自己申告ですよね。
おそらく虚偽の申請を抑制する目的なのだと思いますが、PMIでは、全受験申請のうち数パーセントをランダムで抜き取り、監査を行っています。
監査対象となった場合、必要書類を提出しないと受験資格が得られません。
PMIから監査対応について詳細を記載したメールが送られてきますので、メールを参考の上、申請内容が事実であることを証明するための書類を、米国PMI事務局宛てに国際郵便/宅急便で送ります。
必要書類の例
- 学歴を証明するための卒業証明書などのコピー
- PM経歴に記載したプロジェクトの上司の確認サイン
- 公式研修の受講証明書のコピー
※注意:必ずすべての書類を一つの封筒にまとめて送付してくださいね。
監査提出期限 メールが届いてから90日以内に米国PMIへ送付
送付先:
PMI
Attn: Certification Audit
14 Campus Blvd.
Newtown Square, PA 19073-3299 USA
送料(東京から送る場合):
- EMS便:2.400円/3~4日
- 航空便:1000円前後/1週間前後
- SAL便(空き次第の航空便):通常航空便よりやや安価/2週間前後
- 船便:数百円~/2ヶ月前後
※詳しくは郵便局サイトへ
Audit(監査)書類送付後の流れ
書類到着後、約5−7日程度で審査結果が出ます。
無事に申請受理となった場合は、その時点から1年間が受験資格期間となります。
その後は、監査対象にならなかった受験者とまったく同じ段取りで、支払い~受験などの手続きを踏むことになります。
まとめ
ポイント
- 事前に35時間の公式研修受講とPM経験の整理を済ませておく。
- 申請は米国PMI公式サイトから行う。
- 監査対象になった場合は、90日以内に必要書類を米国PMI事務局あてに郵送する必要がある。
監査対象はランダムに抽出しているそうなので、もし選ばれてしまったら、運が悪かったと割り切って粛々と対応するしかないですね。。
あれこれ心配しても仕方がないので、学習などできることを進めながら気長に結果を待ちましょう。
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